あっという間に5月が過ぎ去ろうとしています。
5月の本番の多くが、外界と隔絶されたオーケストラピットでした。
舞台に関わっていると、舞台上で起こっていることが真実で、
それ以外は幻なのではないかという気分になります。
だから、家路につくまでのお散歩で、空気に含まれる潮の香りやどこかのお台所の調味料の匂いを嗅ぐと、切ないような不思議な気分が去来するのです。
ついこの間までは菖蒲と躑躅が咲き誇っていた近所の公園は、まだ色の薄い紫陽花が固いつぼみを開こうとしています。空気が瑞々しい季節は、楽器の鳴りが落ち着く一方で、指先が柔らかくなり豊かな音が鳴らせそうな気分です。
今度、5月前半に収録した「題名のない音楽会」が放映されます。
放映日は6月1日と6月29日。
詳細はこちら。
ぜひ御覧ください!
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